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ひとくちに脂肪といっても、
「n-3系脂肪酸」「n-6系脂肪酸」「飽和脂肪酸」「コレステロール」などさまざまな種類の脂肪があります。
脂肪を構成している要素である脂肪酸は、分子の構造的な違いから飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられるが、そのうちくるみなどオリーブ油やナッツ類、青魚に多く含まれるものを不飽和脂肪酸と言います。
くるみは、コレステロール0であるだけでなく、不飽和脂肪酸の中でも健康効果の高い
多価不飽和脂肪酸のn-3系(オメガ3)脂肪酸が豊富に含まれる代表的な食品なのです。
オメガ3脂肪酸には、中性脂肪を下げたり、血栓(血のかたまり)ができるのを防いだりといった動脈硬化予防の働きがあります。
心臓病の一因となる動脈硬化は、「血液がドロドロ」になるだけでなく、血管の内壁に血球などが付着して、血管が細くなることで血液が流れにくくなったり、血管自体が硬くなってしまうことが原因なのです。
スペイン保健省の支援を受けて行われた多施設共同試験「PREDIMED研究」では、
心血管疾患のリスクの高い参加者9,000名に対し、
低脂肪食、オリーブ油を加えた地中海食、くるみを中心とするナッツを加えた地中海食のいずれかを摂取。
参加者は4年間にわたり追跡調査を受けています。
米国内科学会の学術誌「Annals of Internal Medicine」にて発表された研究の第1段階の試験結果で、
オリーブ油かくるみを基本とするナッツ類を加えた地中海食では摂取カロリーが多くても心臓病リスクが約50% 抑制できることが分かりました。
さらに、
くるみを含む地中海食を摂取したグループで、肥満または2型糖尿病の参加者は、開始3ヶ月で体重が0.5kg前後減少。
中性脂肪が下がったのは、くるみを加えた地中海食を摂取したグループだけでした。
これらの結果は、くるみに含まれるオメガ3脂肪酸によるものとみられ、
これには「血液をサラサラ」にするだけでなく、血球などが血管に付着するのを防ぐ働きがあり、
血管の弾力性を向上させ、心疾患を防ぐ可能性があること示しました。